ロンリーウルフ


呆れて部屋に戻ると、クソガキはエアコンの真ん前で仁王立ちしている。

背中にも、無数のアザがあった。

「ちょっとクソガキ!」

「んだよババァ」

「勝手にさわんな」

「いいじゃねーか、エアコンくらい」

「寒いんだよ」

エアコンのリモコンを奪い返して設定温度を戻す。

風呂上りは暑いだろうし、冷やした方がアザも良くなる気がしたから、スイッチだけは消さないであげた。

あたしは超親切だ。

なのに。

急に視界がぐるりと動いた。