「でも?」 生唾をごくりと飲み込む。 随分口が乾いているのに気づく。 「後からメールが来て、それがコインロッカーの鍵だということがわかった」 「何か入ってたの?」 「金。しかも、わりと大金」 あたしの中で情報が少しずつ整理されてゆく。 相川さんがレイヤの家を訪れたとき、レイヤはまだ金のことは知らなかったのだろう。 見ず知らずの男に母のことや響香のことを問い詰められ、わけもわからず殴られて、この傷をつけられたのだろう。 なんて痛々しいの。 とんだ悲劇のヒーローだ。