「さぁな。しかも謎の封筒だけ渡されて、あんたとはもう二度と会わないかもとか急に言われてさ。わけわかんねーよ」 その封筒の中身は、もしかして、金? そう思ってしまうが、あたしは知らないふりをしなければならない。 「謎の封筒って?」 「鍵だったよ」 えっ、金じゃないの? 予想外の答えに、ついつい声は大きくなる。 「鍵? 何の?」 レイヤはベッドを背もたれにして、軽く視線を上げた。 もうどちらもテレビなんて見ていない。 「最初はわからなかったよ。でも……」