ロンリーウルフ


「店で色々あったのよ」

「色々って?」

「それはっ……言えないけど」

あんたのお母さんと、あんたをボコボコにした人が知り合いだったとわかりました。

事情を知って切なくなって、あんなことになりました。

……なんて言えるかボケ。

なにも話さないけれど、レイヤはきっと窮地に立たされている。

大金を盗んだ母。

その金はレイヤの手元に渡った。

店に返したはいいが……その母は未だ蒸発中。

この先どうやって生きていくのだろう。

あたしにはまだまだ、わからないことがありすぎる。