ロンリーウルフ


レイヤの可愛い寝顔を確認したくて、小走りでアパートに向かう。

せわしなく鍵を開けて、部屋に飛び込んだ。

部屋は薄暗い。

明かりをつけると、ベッドには大の字でスヤスヤ眠るレイヤがいた。

よかった。

穏やかな顔で眠ってる。

アザは随分良くなったけれど、まだまだ痛々しい傷は残っている。

金髪の短髪が、エアコンの風になびいた。

無邪気な寝顔を見ると、急に抱き締めたくなった。