「おはようございまーす」 店に入ると、数人のボーイが同じように返してくれた。 相川さんの姿がない。 ボーイからロッカーの鍵を受け取り、更衣室へ向かった。 今日はホステスが大集合する金曜日。 いつもより狭く感じる部屋で、どの客にメールを入れるか考えながらドレスに着替えた。 「彩音ちゃん、聞いた?」 あたしの髪を巻く向日葵が、周りに聞こえないくらいの声で話を振る。 「何を?」