ロンリーウルフ


突然のことに、あたしはポカンと立ち尽くす。

そしてとりあえず、

「サキ様や言うてるやろ」

とだけ言っておいた。

アホちゃうか。

元カノが出てきたからって、言い訳みたいな好き好きアピールいらんねん。

レイヤが舌打ちをしたのと同時に、あたしは自分が歩むべき道へと足を伸ばした。

少しだけ、顔がにやけた。

あんなお似合いの彼女より、あたしの方がいいんだって。

バカ野郎。

さっきのキスは、悪くなかった。

アホみたいやけど、ほんのちょっと嬉しかった。

今日も納豆巻きを買おうかな。

なんて思ったりして。