ロンリーウルフ


バチーン!

乾いた音が炎天下に響いた。

その手は確かにあたしを狙っていたけれど、不思議と痛みはない。

咄嗟に閉じてしまった目を開くと、あたしの顔の前で二人の腕が交差していた。

正確には、レイヤがギャルの腕を掴んでいた。

制服の男女と女子大生の、奇妙な相関図のようだ。

さっきの乾いた音は、レイヤが彼女の腕を掴んだ音だった。

「いい加減にしろよ、マキ」

ギャルの名はマキというらしい。