ロンリーウルフ


あたしが答えないでいると、レイヤの汗ばんだ腕が首に巻き付いた。

「俺の女」

ギャルの顔が固まった。

あたしの顔も固まった。

「はぁ?」

女二人の声が重なり合う。

「今一緒に住んでんの」

とどめの一言。

ギャルの睨みが増す。

ああ、もう。

どんどん面倒な方に転がっていく予感がする。

ここは自分のために、はっきり否定しておかなければ。

「放せアホ。あんたと付き合った覚えはない」

そう言いながらクソガキの腕を肩で振り払った瞬間。

一歩踏み込んできたギャルの手が、私に向かって突進してくるのが見えた。