ロンリーウルフ


仕方がない。

あたしは知らないふりをして現場を通貨することにした。

コツコツコツ……

サンダルの音が体に響く。

そして。

「お前には関係ねぇだろ!」

という男の声が響くと同時にその角を曲がった。

制服を着た男女。

男の方はこちらに背中を向けている。

二人の明るい髪が眩しい。

特に男の方は、やけに強く照り返してくる。

あろうことか、男は女の胸ぐらを掴んでいた。