ロンリーウルフ


臭い少年を連れて、アパートへ。

3階までエレベーターで上る。

この狭い密室で、コイツと二人は結構辛かった。

鍵を開けて、部屋の中へ。

寝室とリビングが一体化されている部屋に入れる前に、あたしはクソガキを風呂場に突っ込んだ。

「タオル、置いといてあげるから」

「おう」

「洗濯機を使う前に、泥とか水で流しなよ」

「おう」

そう言って扉を閉め、あたしは部屋の中へ。

バッグを下ろして冷静なる。

なんか……とんでもないことになってしまった。