荷物を降ろし、セットしていた髪を解放していく。
ヘアピンを外していくごとに頭皮を血が巡り、一日の終わりを実感した。
ガキのいぬ間に部屋着に着替え、ベランダに出てタバコに火をつける。
すると直後に風呂場のドアが開く音がした。
しばらくして、
「お、帰ってたのか。おかえり」
素っ裸のクソガキが現れた。
金色の頭をガシガシ拭きながら、ドカドカこちらに向かってくる。
呆れてフーッと煙を吐いた。
「せめて前くらい隠さんかい」
「別に、見られてもいいし」
マナーは全く良くならないが、アザや傷は随分よくなっているようだ。



