ロンリーウルフ


向日葵は腕を組んだまま壁に寄りかかって、

「とりあえず自分達で動いてみて、ダメだったら警察にお願いするんじゃないかな」

とため息をついた。

「自分達で動くって……響香さんを探すってこと?」

「うん。でも家にも帰ってないみたいだし、簡単には見つからないよ。準備が整ったら警察に頼ることになるんじゃないかな」

複雑な気持ちだ。

あんなに優しくしてくれた響香が、窃盗犯として警察に追われるなんて。

明日にでも金を持って返しに来ないだろうか。

「そしたらきっと、ノルマもなくなるって。それまで頑張ろう」