ゆっくりと立ち上がり,ハクと手を繋ぐ


「あっそうだ!アンも呼ばない?」


『そっか・・・アンはメアに懐いてるからな~

来るかな?』



アンは神出鬼没だからな・・・


私はピーっと指笛を鳴らす



しばらくすると

「リル?どこ~」

アンの声が聞えた


『こっちだよ~』


返事を返すと,アンが走ってきた



「リル~」

と叫ぶや否や抱きついてきた




アンの綺麗な黒髪を撫でると,気持ちよさそうに目を細める


『メアの所に行くんだけど,くる?』


「メア?行く!!」



『じぁあ,行こっか』



ハクと繋いでない方の手を,アンと繋いだ