朝が待てなくて


お母さんは大きな三段重にちらし寿司とおかずをいっぱい詰めたのを「どうぞどうぞ」とやっている。


香美さんは美味しそうなサンドイッチを作ってきてくれた。


「お姉ちゃん、朝5時起きで手伝ったんだよ」


言わなくてもいいことを明穂が樹にささやいた。


う、そこはスルーで…
と願ったが無駄だった。




「お、どれ作った?」


樹が嬉しそうに訊いてくる。


「……玉子焼きと唐揚げ」


ポソッと答えると、彼は一番大きな唐揚げを口に運んだ。