コンコン。 窓が叩かれて、ドアを開けると 樹がニッコリ微笑んでいる。 「飯、食うぞ」 「あ、うん」 「おっし、来い」 って彼は大げさに両手を広げた。 「え、自分で降りれるよ」 「いーから、ダイブしろって」 なんて言うから、ホントにピョンと飛んだら 樹がハシッと受け止めてくれた。 それからギュウッと、わたしを抱きしめる……。 「どうしたの?」 「なーんも」 ヒャヒャッと笑う声。 樹からこんなふうにしてくれるのはめずらしい。