つきあっちゃうか、って言ってくれたこと 「やっぱやめとこうな」って言われそうで 「ゴメンな、真琴」って言われそうで 今度は怖くて出られなくなっちゃったんだ。 着メロは一旦途切れて すぐにまた鳴り出し…… その音がやむまで、わたしはベッドの中でじっと息をひそめていたんだよ。 夜通し走るって言ってたから、樹はどっかのパーキングエリアから かけてきてくれたのかも知れない…。 わたしがわざと電話をシカトしたのは きっとバレバレで…… 樹はどう思ったかな――?