チラッと視線を落とすと、キャッキャと盛り上がる女子たちの会話をよそに、大淀はもうしらけた顔をして携帯をいじっている。 そのとき、ガラッと戸が開いて 担任のおじさん先生が入って来た。 ――さぁ、わたしたちの高校生活が始まるよ。