「だから、下の名前で呼べって言ってんだよ。」


いきなり顔をあげた。



思わずビクッとなる。




「あ、うん。わかった。」



驚きと一緒に言葉がぽろりとでた。



「じゃ、俺も下の名前で呼ぶ。


・・・望な。」




下の名前で呼ばれて嬉しくて恥ずかしかった。



ちょっと違和感もあったけど。



彼はすぐ下を向いてしまった。



「・・・流星・・・」



私も呟くようにそれをかえした。