「こんなにもたくさんの人がこうしてここに集まってくれたことにまずは深くお礼申し上げます。…本当にありがとうございます。」
深く頭を下げ、そしてゆっくりと顔を上げた。
目の前にいるたくさんの人々の視線が一斉に向けられていることをひしひしと感じる。
「…本当はもっと色々なことを考えてきて、伝えたいことがたくさんあったはずなのですが…だめだな…あたし。
やっぱりこんなにたくさんの人がこの地に戻って来てくれたこと、そして今こうしてここで会えたことがただ嬉しいって…そう思います。」
緑が舞い戻り、人々の笑いに溢れ、穏やかな時間が流れていくことは当たり前のことなんかじゃない。
今、生きてこうして顔を合わせることができる。それは奇跡みたいに凄いことだから。
「戦いの果てに何が見えるのか分からずに、でも、あたしは剣を取りました。
自分の願いを叶えるためならばと色々なものを斬り捨てて来たことは事実です。でも…やっぱり破壊は哀しみしか生まなかった。哀しみは重ねても消えないし、癒えない。それは身をもって感じたことです。
だからもう…その哀しみを増やさない。少なくとも、あたしが生きている間は。」
これは決めたことだ。
未来永劫なんて約束はできない。だからせめて、あたしが生きているうちは、みんなに…
「人間も魔法使いも、そして人間と魔法使いの血が混ざったハーフも、全てが在っていい世界、全てが在ることが当たり前の世界を作ること。それが今のあたしの夢です。
皆さんに約束できるのは、きっとこれだけ…。あたしが皆さんが生きやすいと、生きていきたいと思える世界を作ります。」
真っすぐ見据えた先に、赤紫色の長い髪の女性が見える。
―――見間違えるはずがない。シュリ、だ。
シュリは柱にもたれかかりながら、口角を少し上げて笑った。
その後ろには水色の髪を揺らすシャリアスもいた。
「…あたしが呪いをかけられて城から出てから出会った人は、人間ばかりじゃなかった。
皆さんが人じゃない者をどう考えているかは分かりません。でも誤解しないでほしい。
人間も魔法使いも…ほとんど何も変わらない。心を持って、身体を持って、言葉を持っている。傷付く心は…同じです。だから…。」
深く頭を下げ、そしてゆっくりと顔を上げた。
目の前にいるたくさんの人々の視線が一斉に向けられていることをひしひしと感じる。
「…本当はもっと色々なことを考えてきて、伝えたいことがたくさんあったはずなのですが…だめだな…あたし。
やっぱりこんなにたくさんの人がこの地に戻って来てくれたこと、そして今こうしてここで会えたことがただ嬉しいって…そう思います。」
緑が舞い戻り、人々の笑いに溢れ、穏やかな時間が流れていくことは当たり前のことなんかじゃない。
今、生きてこうして顔を合わせることができる。それは奇跡みたいに凄いことだから。
「戦いの果てに何が見えるのか分からずに、でも、あたしは剣を取りました。
自分の願いを叶えるためならばと色々なものを斬り捨てて来たことは事実です。でも…やっぱり破壊は哀しみしか生まなかった。哀しみは重ねても消えないし、癒えない。それは身をもって感じたことです。
だからもう…その哀しみを増やさない。少なくとも、あたしが生きている間は。」
これは決めたことだ。
未来永劫なんて約束はできない。だからせめて、あたしが生きているうちは、みんなに…
「人間も魔法使いも、そして人間と魔法使いの血が混ざったハーフも、全てが在っていい世界、全てが在ることが当たり前の世界を作ること。それが今のあたしの夢です。
皆さんに約束できるのは、きっとこれだけ…。あたしが皆さんが生きやすいと、生きていきたいと思える世界を作ります。」
真っすぐ見据えた先に、赤紫色の長い髪の女性が見える。
―――見間違えるはずがない。シュリ、だ。
シュリは柱にもたれかかりながら、口角を少し上げて笑った。
その後ろには水色の髪を揺らすシャリアスもいた。
「…あたしが呪いをかけられて城から出てから出会った人は、人間ばかりじゃなかった。
皆さんが人じゃない者をどう考えているかは分かりません。でも誤解しないでほしい。
人間も魔法使いも…ほとんど何も変わらない。心を持って、身体を持って、言葉を持っている。傷付く心は…同じです。だから…。」



