「…つまり、呪いについて書かれていた歴史書の方はジョアンナが生まれた頃に成立したであろう比較的若い書物ってことか?
んで、その…巨大時計について云々って方は成立したのがずっと前っつう…。」
「そういうことだよ、さすがクロハ。飲み込みが早いね。」
クロハに向けられた視線がジョアンナに移る。
「数百年に一度しか生まれない特殊能力を持つ王家の双子について記載された本にはもちろん古書もある。あなたが読めない〝古語〟で書かれたものも。しかしこれは脈々と続いてきたハルアトス家を綴ってきた、どんな歴史書に語り継がれるべき部分だ。だからこそ、あなたが読める時代の書物にも記載がある。
その一方で城に眠る巨大時計については不用意に外部に情報が漏れることを良しとしない。時計が持つ力が実在するとしたら、その力を狙う者は多く、なおかつ元々力を持つ魔法使いに知られては問題だ。均衡は破られる。」
光を帯びる巨大時計の針が動く。時間はどうやら正確なようだ。
「だからこそあえて、特殊な学がなければ読めないようにした。時代と共に移り変わる新しい言葉に書き換えることなく、王家の限られた人間だけが読めるように。」
「じゃあなんでお前、古語を読めるんだよ?」
「忘れたのかい、クロハ。俺は魔女と人間の半分(ハーフ)だ。
そして俺の父親は古文書の研究を生業としていたんだ。」
「…お父様が…?」
「それがこんな形で役に立つとは思わなかったけどね。
父親はありったけの知識を俺にくれた。それは母親も同じだった。」
「…待て待て。お前、王家の限られた人間だけが読めるっつったよな?
でもその古語自体、普通の人間であるお前の父親でも読めたっておかしくねぇか?」
クロハはぱっと疑問を口にした。
「おかしくないんじゃないかな?一般民がたとえ古語を読めたとしても、王家に保管される書物を読む機会なんてない。それにたとえ読む機会があったとしても魔力がないから巨大時計なんて呼び出せない。」
「…なるほど。理解した。」
んで、その…巨大時計について云々って方は成立したのがずっと前っつう…。」
「そういうことだよ、さすがクロハ。飲み込みが早いね。」
クロハに向けられた視線がジョアンナに移る。
「数百年に一度しか生まれない特殊能力を持つ王家の双子について記載された本にはもちろん古書もある。あなたが読めない〝古語〟で書かれたものも。しかしこれは脈々と続いてきたハルアトス家を綴ってきた、どんな歴史書に語り継がれるべき部分だ。だからこそ、あなたが読める時代の書物にも記載がある。
その一方で城に眠る巨大時計については不用意に外部に情報が漏れることを良しとしない。時計が持つ力が実在するとしたら、その力を狙う者は多く、なおかつ元々力を持つ魔法使いに知られては問題だ。均衡は破られる。」
光を帯びる巨大時計の針が動く。時間はどうやら正確なようだ。
「だからこそあえて、特殊な学がなければ読めないようにした。時代と共に移り変わる新しい言葉に書き換えることなく、王家の限られた人間だけが読めるように。」
「じゃあなんでお前、古語を読めるんだよ?」
「忘れたのかい、クロハ。俺は魔女と人間の半分(ハーフ)だ。
そして俺の父親は古文書の研究を生業としていたんだ。」
「…お父様が…?」
「それがこんな形で役に立つとは思わなかったけどね。
父親はありったけの知識を俺にくれた。それは母親も同じだった。」
「…待て待て。お前、王家の限られた人間だけが読めるっつったよな?
でもその古語自体、普通の人間であるお前の父親でも読めたっておかしくねぇか?」
クロハはぱっと疑問を口にした。
「おかしくないんじゃないかな?一般民がたとえ古語を読めたとしても、王家に保管される書物を読む機会なんてない。それにたとえ読む機会があったとしても魔力がないから巨大時計なんて呼び出せない。」
「…なるほど。理解した。」



