「一つ問う。
…『むやみに殺さぬ』、あれは嘘か?」
「嘘じゃないわ。
でも、もし仮にあなたがあたしの命を救った『ミスト』という人を殺し…。」
そこで言い淀んだ。
…ぶつければいい。疑問をそのまま、ぶつければ…。
「あたしたちに呪いをかけた張本人だというのならば…。」
声が震えた。
あたしたちを守ってくれたミストを殺したということはきっと…
「ならば、どうする?」
「むやみな〝殺し〟ではないわ。」
「〝殺し〟が正当であると?」
「…いいえ。
どんな理由があっても正当な殺しなんてあるはずがない。」
「正当防衛であってもか?」
「正当防衛であろうとも、殺してはならないとあたしは思う。
だからなるべくなら殺したくはない。
それでもあなたが…あたしの大切なものを奪うと言うのならば、それだけはさせない。」
ジョアンナの冷たい視線から目を逸らさずに、そう言い切る。
〝殺し〟たくなんかない。
ヒトも魔女も魔法使いも、もうヒトではなくなってしまったものでも、全て。
でも…
…『むやみに殺さぬ』、あれは嘘か?」
「嘘じゃないわ。
でも、もし仮にあなたがあたしの命を救った『ミスト』という人を殺し…。」
そこで言い淀んだ。
…ぶつければいい。疑問をそのまま、ぶつければ…。
「あたしたちに呪いをかけた張本人だというのならば…。」
声が震えた。
あたしたちを守ってくれたミストを殺したということはきっと…
「ならば、どうする?」
「むやみな〝殺し〟ではないわ。」
「〝殺し〟が正当であると?」
「…いいえ。
どんな理由があっても正当な殺しなんてあるはずがない。」
「正当防衛であってもか?」
「正当防衛であろうとも、殺してはならないとあたしは思う。
だからなるべくなら殺したくはない。
それでもあなたが…あたしの大切なものを奪うと言うのならば、それだけはさせない。」
ジョアンナの冷たい視線から目を逸らさずに、そう言い切る。
〝殺し〟たくなんかない。
ヒトも魔女も魔法使いも、もうヒトではなくなってしまったものでも、全て。
でも…



