「同じじゃないよ。」
紡いだ言葉は、精一杯の反抗だった。
それすらもすげなく否定される。
「結果は同じだよ。
シュリ様の防御魔法がなければ君たちだって生きていたかどうか分からない。
現にジョアンナはシュリ様の魔法を破っている。
…村が燃えたのは俺のせいだ。
シュリ様には本当に悪いことをした。もちろんジアにも、クロハにもミアにも絶望を見せてしまった。
…ごめんね。謝ってもどうしようもないことで、俺には時を戻す力も治癒の力もないから何もできないけど。」
キースは緑の一つもない地面を見つめながらそう言った。
月の光がキースの頬に当たった。
「キースに謝ってもらう理由があたしには分からない。」
「…全部俺のせいなんだよ。今説明したことは全て真実だ。」
「キースが人間と魔法使いのハーフで、魔法使いの世界からうとまれているってことはよく分かったよ。
でも、あたしはそうじゃない。キースのせいだなんて思ってない。」
「…ジアならそう言ってくれる気がしてた。
でもそれじゃ、俺の気が済まない。」
「…どう…するの…?」
嫌な答えが返ってくるのは頭のどこかで分かっていた。
それでも、キースの言葉を待たなくてはならない。
「離れる。
ここを、そして…君たちから。」
分かっていた。
それなのに…痛くて涙が零れ落ちそうだった。
紡いだ言葉は、精一杯の反抗だった。
それすらもすげなく否定される。
「結果は同じだよ。
シュリ様の防御魔法がなければ君たちだって生きていたかどうか分からない。
現にジョアンナはシュリ様の魔法を破っている。
…村が燃えたのは俺のせいだ。
シュリ様には本当に悪いことをした。もちろんジアにも、クロハにもミアにも絶望を見せてしまった。
…ごめんね。謝ってもどうしようもないことで、俺には時を戻す力も治癒の力もないから何もできないけど。」
キースは緑の一つもない地面を見つめながらそう言った。
月の光がキースの頬に当たった。
「キースに謝ってもらう理由があたしには分からない。」
「…全部俺のせいなんだよ。今説明したことは全て真実だ。」
「キースが人間と魔法使いのハーフで、魔法使いの世界からうとまれているってことはよく分かったよ。
でも、あたしはそうじゃない。キースのせいだなんて思ってない。」
「…ジアならそう言ってくれる気がしてた。
でもそれじゃ、俺の気が済まない。」
「…どう…するの…?」
嫌な答えが返ってくるのは頭のどこかで分かっていた。
それでも、キースの言葉を待たなくてはならない。
「離れる。
ここを、そして…君たちから。」
分かっていた。
それなのに…痛くて涙が零れ落ちそうだった。



