ハルアトスの姫君―君の始まり―

キースの表情が一瞬だけ止まった。
だがすぐに柔らかい表情に戻る。


「正解。半分だけ、だけど。」

「半分?」

「惜しいって言えばいいのかな?もう一押し。」


決して自分の口から答えを言おうとはしないところも腹立たしい。





「半分…ってことは…お前…ハーフか?」





有り得ない。人間と魔法使いのハーフなんて存在はあってはならないと何かの本に書いてあった。
決して交わらない世界。だからこそハーフなんてものは存在しない、はずだ。


キースはさらに微笑みを柔らかくした。





「そうだよ。」


キースはその表情のまま肯定した。