「私は…お姉様にはもう、傷付いてほしくなんかないんです。」
ミアは一点の曇りもなくただはっきりとそう言った。
「私はキース様の素性に興味はありませんし、詮索する気もありません。
ですが、お姉様を傷付けた時…その時だけは、あなたを絶対に許しません。」
ジアとは逆の色をした両目はただ真っすぐに突き刺さる。
「そのことだけは…覚えていてください。」
「うん。俺から積極的に彼女を傷付けたりはしない。身体的にも精神的にも。それは約束するよ。」
「…だったら私は、後悔せずに済むようです。」
「何を、かな?」
「自分の所業を、とだけ答えておきます。」
ミアはにっこりと微笑んだ。
双子だから確かに似てはいたけれど、どちらかと言えばミアの方が掴みどころのないように思えた。
知りたければ踏み込むしかない。そう思って口を開いたのは自分だった。
「ミア、一つ訊きたいことがあるんだけど。」
「何でしょうか?」
「もしかしてミアには…何か特殊な能力があったりする…のかな?」
「特殊な能力、と言いますと?」
あくまでミアの方からは口を割らないつもりだということが分かり、言葉を換えてさらに踏み込んだ。
「…傷を癒したり…とか。」
「『とか』ではなく癒せますね。傷でも怪我でも。死んでいなければ、という前提条件はありますが。」
ミアはあっさりとその能力を認めた。
「ただし、私がこうして人間に戻った1日のうち、たった一人、そして一か所だけです。」
ミアは静かにそう言った。
ミアは一点の曇りもなくただはっきりとそう言った。
「私はキース様の素性に興味はありませんし、詮索する気もありません。
ですが、お姉様を傷付けた時…その時だけは、あなたを絶対に許しません。」
ジアとは逆の色をした両目はただ真っすぐに突き刺さる。
「そのことだけは…覚えていてください。」
「うん。俺から積極的に彼女を傷付けたりはしない。身体的にも精神的にも。それは約束するよ。」
「…だったら私は、後悔せずに済むようです。」
「何を、かな?」
「自分の所業を、とだけ答えておきます。」
ミアはにっこりと微笑んだ。
双子だから確かに似てはいたけれど、どちらかと言えばミアの方が掴みどころのないように思えた。
知りたければ踏み込むしかない。そう思って口を開いたのは自分だった。
「ミア、一つ訊きたいことがあるんだけど。」
「何でしょうか?」
「もしかしてミアには…何か特殊な能力があったりする…のかな?」
「特殊な能力、と言いますと?」
あくまでミアの方からは口を割らないつもりだということが分かり、言葉を換えてさらに踏み込んだ。
「…傷を癒したり…とか。」
「『とか』ではなく癒せますね。傷でも怪我でも。死んでいなければ、という前提条件はありますが。」
ミアはあっさりとその能力を認めた。
「ただし、私がこうして人間に戻った1日のうち、たった一人、そして一か所だけです。」
ミアは静かにそう言った。



