『これ…』
「摘んできたんだ。ちょっとこの花には悪いけど…それでもシュリにもう一度笑ってほしいから。」
『もしかして…』
「前に見たがってたよね。幻の花、『ピュアラズリ』。」
シュリもシャリアスも植物が好きだった。
だからこそ、自然に恵まれたヴィトックスが好きだった。
ピュアラズリは珍しい花で、ヴィトックスには咲かない花であるということは二人で村を散歩していて分かっていたことだ。
いつか探しに行こう、と二人で話していた日々を思い出す。
「花詞、覚えてる?」
シュリは頷いた。ピュアラズリの花詞…それは…
「『永遠にあなたを忘れない』」
重ねたはずの声が重ならないのはどうしようもなく哀しいことだった。
けれど、シャリアスはシュリの唇の動きを読み取って言葉を続けた。
「シュリも覚えてたんだね。すごく嬉しい。」
シャリアスはいつもと変わらない優しい笑顔を浮かべていた。
そんな笑顔を目の前にすると、どうして自分は言わなかったのだろうと悔やまれる。
今となっては自分の声がいつ戻るのかも分からない。それなのに…
「僕は花詞を絶対に忘れない。
君のことも、死ぬまで…いや、死んでも忘れるつもりはない。」
シャリアスらしからぬ声色の強さに一瞬戸惑う。
その戸惑いは顔にしっかりと表れていたらしい。
「摘んできたんだ。ちょっとこの花には悪いけど…それでもシュリにもう一度笑ってほしいから。」
『もしかして…』
「前に見たがってたよね。幻の花、『ピュアラズリ』。」
シュリもシャリアスも植物が好きだった。
だからこそ、自然に恵まれたヴィトックスが好きだった。
ピュアラズリは珍しい花で、ヴィトックスには咲かない花であるということは二人で村を散歩していて分かっていたことだ。
いつか探しに行こう、と二人で話していた日々を思い出す。
「花詞、覚えてる?」
シュリは頷いた。ピュアラズリの花詞…それは…
「『永遠にあなたを忘れない』」
重ねたはずの声が重ならないのはどうしようもなく哀しいことだった。
けれど、シャリアスはシュリの唇の動きを読み取って言葉を続けた。
「シュリも覚えてたんだね。すごく嬉しい。」
シャリアスはいつもと変わらない優しい笑顔を浮かべていた。
そんな笑顔を目の前にすると、どうして自分は言わなかったのだろうと悔やまれる。
今となっては自分の声がいつ戻るのかも分からない。それなのに…
「僕は花詞を絶対に忘れない。
君のことも、死ぬまで…いや、死んでも忘れるつもりはない。」
シャリアスらしからぬ声色の強さに一瞬戸惑う。
その戸惑いは顔にしっかりと表れていたらしい。



