チュン…チュン… 「…ん…」 カーテンから射し込む陽射しで目が覚める 「…久々に昔の夢…見たなぁ…」 葉音が引っ越してから、数年が経ち 今の私は中学3年になったばかり 「支度しよ…」 のろのろとベッドから、這い出て学校へ行く支度を始める 制服に着替えて、鞄を手に取る すると、一枚のプリントが床に落ちる 「…はぁ…」 落ちたプリントは、白紙の進路希望表 私は、中3になったというのに、進路を決めていない