「本っ当、美羽は鈍感ね。見てるこっちが、焦れったかったわ。日高くんは、あんなに全身で好きって言ってるのに…なぜ、気付かなかったの?」


昨日のことを話すと、瑞希も私のことを鈍感だと言う

葉音と瑞希に言われたら、鈍感と認めるしかないのか?


「おはよ!瑞希と美羽ちゃん!」


頭を悩ませていると、栗林くんがやってきた

さっきまで、葉音の所にいたのに
追い払われたの?


「違うよ?葉音が吐かないから、美羽ちゃんに聞こうと思って」

「私の心を読んだの!?」


え?!
栗林くんって、そっちの才能持ってるの?!


「違うわよ。美羽、言葉が顔に出てるのよ」


あ、そうなんだ…

私、隠し事出来ないじゃん