秘密少女の非日常。Ⅱ




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涼の家の門に車が止まり、運転手さんがドアを開けて涼、その次にあたしが車から降りてきた。


『はあ、いつみても広いなー涼ん家は』

ホントに広い。門から玄関までの道には庭があり、道の途中には噴水まである。


「そうかしら、普通より大きいくらいじゃない?」


『…フッ 庶民の一軒家を見た後でもそんな言葉は言えるものか。あたしなんか貸家なんだから。良い!?涼、間違いなくあんたの家は広い!ちょっとここの建築代や維持費にどんだけ使ってんのかマジで考えてしまうぐらいに!!あたしら庶民からしたらマンガか夢の中の代物なんだから自信を持ちなさい!!』


「え、ええそうね、そうするわ」

力説するあたしに涼は引きながらも返事をくれた。

そして、あたしが力説してる間にどうやら正面玄関に着いた様だ。

「お帰りなさいませ。涼様、真冬様。」


玄関で待ってくれていた執事の人が扉を開けた。


「ええ、ただいま。もう来ているの?」


家の中に入りながら言うと、それだけで何の事か分かったのか執事さんが答えようとしたその時、


「お帰りなさーいっお姉様ぁ!!」ドスッ


「グフッ たっただいま」

涼にいきなり突進して抱きついてきた12.3歳とおぼしき少女。キューティクルのある羨ましい金髪をツインテールにしている。瞳は碧眼でとてもキレイだ。何より超絶美少女。そのキラッキラした瞳と愛らしい笑顔を涼に惜しみなく向けている。


な!?なんという羨ましい!!!!あたしもハグしたい、されたい!!!!

なのにあろうことか涼はそんな超絶美少女の鼻血大放出間違いなし悩殺スマイルをヒクついた顔で答えた。これいかに。