夕日が照らす中、ローファーの靴音だけが聞こえる。
2つの影は、近すぎず遠すぎない、そんな微妙な距離を保っていた。
“円、一緒に帰んねぇ??”
晃汰は照れながら、でも、はっきりとそう言った。
今までは、特に何も言わなくても一緒に帰ってたあたしたち。
急に改まって言うなんて…。
何かあったの??
しかも、何故か俊介も飛鳥もいないし…。
……こんな時に限って、あたしの不安は当たるんだ。
……神様は、あたしの事、嫌いみたいだね…。
「……。」
駅までの道のりの間、晃汰は口を閉じたままだった。
…長めの焦げ茶色の髪は、さっきの応援で少し乱れていて。
…あたしより何10cmも高い身長、何10cmも大きい歩幅。
ードキン…
…晃汰って、こんなに…
かっこよかったっけ……??
「円、座れよ」
「う、うん」
いつもなら絶対譲ってくれない電車の座席。
なのに今日は、当たり前のように譲ってくれた。
…もしかして……??
“浜口くんは円が好きなんだよっ!!”
あの時胡桃に言われた言葉がフラッシュバックする。
もし、そうなら…。
晃汰の行動も、言葉も…。
…つじつまが…合う。
2つの影は、近すぎず遠すぎない、そんな微妙な距離を保っていた。
“円、一緒に帰んねぇ??”
晃汰は照れながら、でも、はっきりとそう言った。
今までは、特に何も言わなくても一緒に帰ってたあたしたち。
急に改まって言うなんて…。
何かあったの??
しかも、何故か俊介も飛鳥もいないし…。
……こんな時に限って、あたしの不安は当たるんだ。
……神様は、あたしの事、嫌いみたいだね…。
「……。」
駅までの道のりの間、晃汰は口を閉じたままだった。
…長めの焦げ茶色の髪は、さっきの応援で少し乱れていて。
…あたしより何10cmも高い身長、何10cmも大きい歩幅。
ードキン…
…晃汰って、こんなに…
かっこよかったっけ……??
「円、座れよ」
「う、うん」
いつもなら絶対譲ってくれない電車の座席。
なのに今日は、当たり前のように譲ってくれた。
…もしかして……??
“浜口くんは円が好きなんだよっ!!”
あの時胡桃に言われた言葉がフラッシュバックする。
もし、そうなら…。
晃汰の行動も、言葉も…。
…つじつまが…合う。