すると、今まで黙っていた茜が静かに口を開いた。
「……怜央ちゃんは、どうするの?」
心配そうに茜が見つめていた。
音楽室での俺の様子をいまだに心配しているらしい。
あれから何度も茜から電話があったが無視してきた。色々ありすぎて、話せる状態じゃなかったからだ。
怜央は一呼吸置いてから、考え抜いた答えを口に出した。
「俺は……辞めるよ」
今日来た理由は、辞める旨を伝える為だった。
人間として、一日でも多く過ごすためには、生徒会という場所は危険だった。
生徒会、というよりも赤銀という人物が。
それに執事が言っていた言葉も気になっていた。
『ここは怜央様には危険すぎる』
生徒会室が様変わりにしてから感じていた、妙な違和感。
あの空間に何か特殊なものが施されていたとしたら……。
「……怜央ちゃんは、どうするの?」
心配そうに茜が見つめていた。
音楽室での俺の様子をいまだに心配しているらしい。
あれから何度も茜から電話があったが無視してきた。色々ありすぎて、話せる状態じゃなかったからだ。
怜央は一呼吸置いてから、考え抜いた答えを口に出した。
「俺は……辞めるよ」
今日来た理由は、辞める旨を伝える為だった。
人間として、一日でも多く過ごすためには、生徒会という場所は危険だった。
生徒会、というよりも赤銀という人物が。
それに執事が言っていた言葉も気になっていた。
『ここは怜央様には危険すぎる』
生徒会室が様変わりにしてから感じていた、妙な違和感。
あの空間に何か特殊なものが施されていたとしたら……。