……怜央って、呼び捨てにしてるし。
怜央は眉間に皺を寄せながら日向を睨みつけた。
しかし日向は気にする様子も見せずに、半ば強引に怜央を連れていった。
茜はそんな怜央と日向の様子を微笑ましそうに見ていた。
怜央が本気で嫌がっていたのだとしたら、肩に回された腕を振りほどいているはずである。
それをしないということは、口で言うほど日向を悪くは思っていないということである。
長年怜央と一緒にいただけあって、茜は怜央の些細な心の変化に気付いていた。
全校生徒が帰った後、生徒会員だけが赤銀に呼ばれた。
生徒会の一年生全員で生徒会室に向かう。
生徒会室を開けると、皆が目を丸めた。
数日前までは会議室のような造りだったのに、扉を開けるとそこは王室のようだった。
赤いペルシャ絨毯が敷かれ、壁は金箔でも塗られたかのように光輝いていた。
天井には大きなシャンデリアが飾られ、玉座のように一段高くなっている場所には、立派な椅子に座っている赤銀の姿があった。
怜央は眉間に皺を寄せながら日向を睨みつけた。
しかし日向は気にする様子も見せずに、半ば強引に怜央を連れていった。
茜はそんな怜央と日向の様子を微笑ましそうに見ていた。
怜央が本気で嫌がっていたのだとしたら、肩に回された腕を振りほどいているはずである。
それをしないということは、口で言うほど日向を悪くは思っていないということである。
長年怜央と一緒にいただけあって、茜は怜央の些細な心の変化に気付いていた。
全校生徒が帰った後、生徒会員だけが赤銀に呼ばれた。
生徒会の一年生全員で生徒会室に向かう。
生徒会室を開けると、皆が目を丸めた。
数日前までは会議室のような造りだったのに、扉を開けるとそこは王室のようだった。
赤いペルシャ絨毯が敷かれ、壁は金箔でも塗られたかのように光輝いていた。
天井には大きなシャンデリアが飾られ、玉座のように一段高くなっている場所には、立派な椅子に座っている赤銀の姿があった。



