「そうだ。お前への置き土産もかねてな。
俺の女になれば、お前は嫉妬で苦しみ続けるだろうし、殺せば同様に悲しみで苦しむだろう。
どちらでも良かった。単に結果がこうなっただけだ」
「そんな理由でお前は茜を……」
レオは顔を俯かせて言った。
怒りで手の平に爪の痕が残るくらい強く、拳をぎゅっと握りしめた。
「血の儀式後ならば、立っているのがやっとだろう。
俺が手を下す必要もない。
……お前ら食っていいぞ」
キルリアは見下すように目を細め、薄気味悪い笑みを口元に広げた。
コクーンたちが興奮した様子で色めき立つ。
「食える……。王子を食える!」
「王子を食ったら箔がつくぞ」
「俺はずっと美味そうだと思ってたんだ」
俺の女になれば、お前は嫉妬で苦しみ続けるだろうし、殺せば同様に悲しみで苦しむだろう。
どちらでも良かった。単に結果がこうなっただけだ」
「そんな理由でお前は茜を……」
レオは顔を俯かせて言った。
怒りで手の平に爪の痕が残るくらい強く、拳をぎゅっと握りしめた。
「血の儀式後ならば、立っているのがやっとだろう。
俺が手を下す必要もない。
……お前ら食っていいぞ」
キルリアは見下すように目を細め、薄気味悪い笑みを口元に広げた。
コクーンたちが興奮した様子で色めき立つ。
「食える……。王子を食える!」
「王子を食ったら箔がつくぞ」
「俺はずっと美味そうだと思ってたんだ」



