「これ満月なのか!?」


「ん~正確に言うと満月の魔力を凝縮したものや。
詳しくは分からへんけど」


「凄いな」


「これ作るん、めちゃ高かったらしいで。
そのおかげで俺……いや、それよりも今は假屋崎や」


日向の顔つきが変わった。


真剣な横顔を見て、レオも気を入れ替える。


「そうだ。行くぞ」


レオと日向は二人同時に駆け出した。