日向はレオを見上げ、そしてため息を吐いた。


「しゃあない。ついて来い」


日向はドアの方向にくるりと向きを変えた。


「いや、俺一人で行く。日向を危険な目には合わせられない」


「何言っとんねん!それはこっちのセリフや!
俺一人で行こう思とったんだからな?
連れてったるんや。レオこそ俺の足手まといになんなよ」


「言ったな?」


二人はにやりと笑って見つめ合った。


「俺らは運命共同体や。
二人揃えば恐いもんなんてありゃへんよ」


「……そうだな」


ありがとう、とレオはぼそりと呟いた。