「いい子には選択肢を与えてやろう。
俺の女になれ。さすれば命だけは助けてやる」


茜は恐怖で今にも倒れてしまいそうだった。


「さあ茜、選ぶんだ。
俺の女になり全てを俺に捧げるか、死ぬか。
お前に残された選択肢はこの二つしかない」


茜は全身震えながら涙を流し、フルフルと首を横に振った。


「それはどっちの意味だ?」


口づけをするように、キルリアの白く美しい顔が近付いてくる。


「いや……殺さないで」


「ほう、それは俺の女になることを選んだということだな?」


「それは……」


キルリアは満足げに微笑み、茜の腰を引き寄せて唇を押し付けた。


「んんっ……!」