ヴァンパイア王子~覚醒のblood~

リビングに通された茜は、どうしたらいいのか分からず固まった。


「とりあえず座れば?」


レオが緊張でガチガチになっている茜に後ろから声をかける。


「う、うん」


茜はソファに座った。


上質で座り心地がとてもいいソファだったが、くつろげる気分ではなかった。


背もたれに寄りかからず、背筋をピンと張って瞬(まばた)きを繰り返す。


「ココア飲む?」


「うん」


レオはキッチンへと向かった。


レオが気を利かせてテレビをつけてくれたが、さっぱり内容が入ってこない。


「あの、ご両親は?」


「今は海外。俺だけ帰ってきた」


「一人暮らし?」


「そういうことになるね」


レオは意味ありげにニヤリと笑った。