ヴァンパイア王子~覚醒のblood~

白と茶色を基調にした、タイルを張った二階建ての洋風住宅。


レオの家の前まで来た茜は、さすがに怖気づいた。


假屋崎に嘘までついてレオについてきたまではいいけれど、これから先どうすればいいか分からなかったからである。


レオはそんな茜を気にすることなく、鍵を開けて玄関に入っていく。


自分はどうすればいいのだろうと思って、中に入れずにいると、「何してんの? 早く入れば?」と言われた。


「お、お、お邪魔しますっ!」


茜は意を決して家の中に入った。


茜の後ろから日向が当然のように家の中に入っていこうとすると、レオが道を塞いだ。


「お前はダメだ」


日向は目でショックを訴えかける。


「お前、のら犬だろ」


日向は尻尾を垂れ下げ、しぶしぶと踵を返した。


「なんか、可愛そうだね」


茜が言うと、


「のらだから仕方ない」


レオの言葉に日向は振り返り、「わんっ!」と犬っぽく鳴き、抗議の声を出した。