ヴァンパイア王子~覚醒のblood~

「前に言ってたCD手に入れたんだ。
貸してやるよ」


「え?」


茜はレオの言っている意味が分からずきょとんとした。


CDの話なんてしたことがない。


「明日借りればいいさ。行こう」


假屋崎は茜の腰に手を回し、ぐっと力を入れる。


「茜っ!」


再びレオが叫ぶ。


真剣に呼び止めるレオの姿を見て、茜は心が揺さぶられた。


理由は分からない。


それでも、レオの元に行きたい。


茜は、シンプルで強烈な想いに突き動かされた。


「私……。
神無月君と約束してたの。
どうしても早く聴きたいから行くね!」


茜は假屋崎の手を振り切ってレオの元へ走った。


茜はレオの元へ着くと、息を切らせ顔を見上げた。


レオがとても優しい笑みを浮かべたので、茜はそれだけで満足だった。