ヴァンパイア王子~覚醒のblood~

結局、三人と一匹で帰ることになった。


日向は假屋崎から距離を取りながら、後ろについてきていた。


假屋崎も、日向を嫌がってはいたが、茜の手前無視することに決めたようである。


そして、茜とレオの家へと別れるT字路に到着した。


「東吉口方面ならここを左に曲がるんじゃないのか?」


假屋崎がレオの家の方向を指差して言った。


「……そうだけど」


レオはチラリと茜を横目で見た。


假屋崎は勝ち誇ったように微笑む。


「茜のことは心配しなくていい。
俺が責任もって送っていくよ」


そして假屋崎は茜の背中に手をやると、エスコートするように右に曲がっていった。


茜は困惑ぎみに假屋崎を見たが、特に断る理由もなかったので黙って假屋崎に続いた。


その二人の背中を、レオは為すすべもなく見つめていた。


「茜っ!」


突然レオが叫んだ。


二人は後ろを振り返る。