「そうだね、考えすぎだね!」と嬉しそうに喜ぶ茜を見て、怜央は自然とつられて笑顔になった。


(なんだ、落ち込んでたのはそういう理由か)


怜央が安堵(あんど)したのも束の間、茜は高いテンションのまま、触れてほしくなかった質問をしてきた。


「そういえば怜央ちゃん、入学式が終わった後先生方に呼ばれてたよね。

あれ何だったの?」


「あ、ああ……あれは……」


ニコニコと無邪気な笑顔を向けられて、怜央はますます言い出しにくくなった。


(言ったら茜、また落ち込むかな。


でもいずれ分かることだし。秘密にされてたって知った時の方が怒るよな……)


怜央は覚悟を決めた。



「生徒会に入らないかって……」



「生徒会っ!?」