それから何もない日常が、淡々と繰り返されていった。
茜は相変わらず不思議な夢を見るし、大切なものが剥ぎ取られて自分が自分ではないような空虚感を味わっていた。
そんな中、老若男女問わず行方不明者が日々増えていき、得体のしれない不安感に人々は包まれていた。
生徒会の仕事はないも同然だったので、茜はいつも暗くならないうちに帰ることができた。
ただ、一人で帰る道は寂しくて、時々泣きたくなった。
成績優秀者や家がお金持ちの人しか入れないエリート高校なので、まぐれで入れた茜は肩身が狭かった。
結果、時々雑談程度に話す相手はいても、特別仲良くなれた子はいなかった。
どうしてこんな身の程知らずな学校を選んでしまったのだろうと、茜は毎日考える。
孤独だった。
ひたすらに。



