すると、レオと同じく顔を出して中の様子を覗き見していた日向が、レオにしか聞こえない声で言った。
「あれ、假屋崎ちゃう?」
「假屋崎?」
一瞬、誰のことを言われているのか分からなかった。
それもそのはずだ。
假屋崎は生徒会役員で一緒だったが、眼鏡をかけていてお世辞にも美少年とは言えない風貌だったし、性格も周りの強い者に媚びて、自分は安全な場所にいながら物事を見ているようなタイプだった。
空中に浮かぶ鏡に映っている男は、自信に満ち溢れ頼もしそうだ。
正反対のタイプであるがゆえに、レオが鏡に映る人物が假屋崎だとは指摘されてもすぐには結び付かなかったのだ。
「あれ、假屋崎ちゃう?」
「假屋崎?」
一瞬、誰のことを言われているのか分からなかった。
それもそのはずだ。
假屋崎は生徒会役員で一緒だったが、眼鏡をかけていてお世辞にも美少年とは言えない風貌だったし、性格も周りの強い者に媚びて、自分は安全な場所にいながら物事を見ているようなタイプだった。
空中に浮かぶ鏡に映っている男は、自信に満ち溢れ頼もしそうだ。
正反対のタイプであるがゆえに、レオが鏡に映る人物が假屋崎だとは指摘されてもすぐには結び付かなかったのだ。



