こんな無礼な返答をしたにも関わらず、レオを咎める者はいなかった。
なぜなら周りの臣下たちも、レオより更に目を丸め驚きを隠すことができなかったからだ。
「し、失礼ながら殿下!
今のお言葉はどういう意味でいらっしゃいますか!?」
慌てた様子の側近がラシードに意見を求めた。
ラシードは飄々と言葉を返す。
「言葉通りの意味だ。
今、余が死んだら次に王になるのはレオしかおらぬではないか」
「そ、そうですが……。
しかし今のお言葉は正式な王位継承の意だととられても仕方のないお言葉。
僭越(せんえつ)ながらこの場にはふさわしくないかと……」
「うむ。だが、王家の血を継ぐ者がいない今、そういう可能性もあるのだと示唆(しさ)してもよかろう。
それとも何か。レオが王になることに不満な者がおるのか」
臣下たちの中には明らかに不満に思う者たちもいたが、みな顔を見合わせて王に意見する者はいなかった。
「ちょっと待て!」
そんな中、レオが立ち上がった。
なぜなら周りの臣下たちも、レオより更に目を丸め驚きを隠すことができなかったからだ。
「し、失礼ながら殿下!
今のお言葉はどういう意味でいらっしゃいますか!?」
慌てた様子の側近がラシードに意見を求めた。
ラシードは飄々と言葉を返す。
「言葉通りの意味だ。
今、余が死んだら次に王になるのはレオしかおらぬではないか」
「そ、そうですが……。
しかし今のお言葉は正式な王位継承の意だととられても仕方のないお言葉。
僭越(せんえつ)ながらこの場にはふさわしくないかと……」
「うむ。だが、王家の血を継ぐ者がいない今、そういう可能性もあるのだと示唆(しさ)してもよかろう。
それとも何か。レオが王になることに不満な者がおるのか」
臣下たちの中には明らかに不満に思う者たちもいたが、みな顔を見合わせて王に意見する者はいなかった。
「ちょっと待て!」
そんな中、レオが立ち上がった。



