「ほう。 王子は風の属性があるらしい。 しかし残念だったな。私の属性は火。 火は風が吹くと威力が増すんだ」 赤銀は両手を自分の倍以上の高さもある竜巻に向けた。 すると両手から炎が飛び出し、竜巻を包み込んだ。 レオは竜巻に意識を集中させた。 紅色の瞳が一際美しく光った。 すると竜巻は炎を消し去るように、大きくうねりを上げた。 まるで大蛇のように生きているようだった。 「さすが魔界の王子なだけある。凄い潜在能力だ。 しかしこの程度では私は倒せない」