「さて、まずは王子を無理やり覚醒させなければだな。
もうたがは取れかかっているようだから、自然に待てば覚醒するだろうが、それまで待っていられない。
この女は王子にとって大切な女だと思ったから生徒会に入れたが、極上の血を持つ女でもある。
好都合だ。
全ては私の思いのままに事は進んでいる」
「王子?」
日向が訝(いぶか)しげな目で怜央を見たが、怜央は磔にされながら赤銀を睨みつけていた。
「茜に何かしたら殺す」
「殺す? 私を?
私は今や強大な力を手に入れた。
例え覚醒しても、まだ生まれたての赤ん坊のようなもの。
お前に何ができる。
お前はそこで愛しい女を殺され、大人しく自分が殺される番を待てばいい。
それがお前にはお似合いだ」
もうたがは取れかかっているようだから、自然に待てば覚醒するだろうが、それまで待っていられない。
この女は王子にとって大切な女だと思ったから生徒会に入れたが、極上の血を持つ女でもある。
好都合だ。
全ては私の思いのままに事は進んでいる」
「王子?」
日向が訝(いぶか)しげな目で怜央を見たが、怜央は磔にされながら赤銀を睨みつけていた。
「茜に何かしたら殺す」
「殺す? 私を?
私は今や強大な力を手に入れた。
例え覚醒しても、まだ生まれたての赤ん坊のようなもの。
お前に何ができる。
お前はそこで愛しい女を殺され、大人しく自分が殺される番を待てばいい。
それがお前にはお似合いだ」



