「うーんと。今は塾の先生をしてる人で。いつかは教師になりたいんだって。ボーっとしてて、なんかどんくさくて。見てるとイライラする感じ」

「詩子、それ、ホントに好きなの?」

「でも、意外と見るとこは見てる人。あたし、彼といると自分の知らなかった自分を見つけれる」


そう。
予想外に純情だったり、可愛い女の子みたいな自分と出会えた。

今までだったら、そんなの見た目と中身のギャップを感じて恥ずかしいって思ってたのに。

今は嫌じゃない。
そんな自分を好きになれそう。

宗司さんが、あたしを好きって言ってくれるなら、
あたしもあたしの事、好きになれそうな気がするの。