ふふん、負け犬め。
腕を組んで鼻を鳴らしていると、和美ちゃんが微笑んだままフラッペとにらめっこしてる。


「どうしたの?」

「嬉しくって食べれないです」

「……ホントに、可愛いねぇ。和美ちゃん」


あたしが、こんな風に守ってあげたいような女の子だったら、宗司さんも待たせたりなんかしないかしら。

ああもう、そんな事考えてたらイライラしちゃう。


とっとと仕事を終わらせて、今日は飲むわ。

飲むわよー!!