「はぁ……」



そうしている間に、電車は最寄駅に着いてしまう。

電車を降りると、冷たい風が吹き付ける。

もう11月中旬……冬が近づいてきてる。





ここからはバスに乗り換えて家の最寄りのバス停まで乗る。

バス乗り場まで歩くと、停留場にはたくさんの人が並んでいた。



今日はいつもより人が多いな……。

こういう日は一本バスを遅らせたりするんだけど……。

お母さん、急いで帰ってきて、って言ってるし……。



いつもなら一本後のバスに乗るところだけど、そうすると帰るのが遅くなってしまう。

仕方なく最後尾に並んでバスを待つ。

しばらくしてバスが到着し乗り込んだが、やっぱりバスの中は人でいっぱいで座ることはできなさそう。

できるだけ女の人の隣に行こうと思ったけど、どんどん人波に流されてしまって気づけば周りは男の人だらけ。



う、うそ……っ。

身長148cmの私には見上げるほどの男の人たち。

どうしよう、怖いよ……っ。

ぷるぷる震えていると、スカート越しのおしりに何かが当たっている感覚がする。



やだ、おしり、触られてる……?