カラーン!
音だけは、いい響きを醸し出す。
さあ、待ってました超高級料理と言わんばかりの豪勢な食事が、テーブル一杯に広がった。
「すげえ……」
有名人になってから、こんな豪華な食事は初めての石垣。
最初に行った顔合わせ・挨拶の飲みの席でも、こんな料理は出てこなかった。
「美味しそうだ。いただきます」
石垣は手を合わせて食事につく。
流石、男の子。
ガッつくのが早い。
「美味しそうに食べるね康クン★」
「ホント。演技でもそうだけど、コウは食事の演技がズバ抜けてうまいね」
褒められてるのか何なのか……
よく分からない感じである。
「それっていい事?」
そう聞くと、芸能界の先輩はアドバイスをした。
「もちろんだよ~~~見てて気持ちいいもん~~食べなきゃこの仕事は無理だよ?」
「そうね。それに旨そうに食べれる人は、グルメ番組にも呼ばれるんだから。私はアレ苦手なんだ」
ペロッと舌を出す天崎。
こんな大女優でも苦手なものがあるんだと、貴重な話を聞かせてもらった



